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千葉大学医学部附属病院の所見付き症例データを初収録

医師向けダーモスコピー学習用サービスのコンテンツを拡充

日替わりの設問を解くことで効果的に学べる新機能も追加

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2015年12月17日



CeMDSの診断トレーニング画面例
(血管強調画像への変換後・マーキング表示)
CeMDSの診断トレーニング画面例
(血管強調画像への変換後・マーキング表示)


カシオ計算機は、ダーモスコピー検査を効率的に学べる医師向けクラウドサービス「CMDS」のコンテンツを拡充。千葉大学医学部附属病院の所見付き症例データを初収録し、診断トレーニング機能も備え、新たに『CeMDS(CASIO e-Medical Data Support) 』の名称にて、無料サービスを本日より開始します。

皮膚の腫瘍やホクロなどの色素病変を、ダーモスコープと呼ばれる特殊な拡大鏡で観察する検査。

従来、ダーモスコピー検査で撮影した画像を解釈するためのスキル習得には、長期間に及ぶ経験が必要とされてきました。当社は、病変の構造や血管の分布状況を顕在化させる画像処理技術を、田中勝 教授(東京女子医科大学 東医療センター)・佐藤俊次 院長(さとう皮膚科)と共同で開発。この技術を用いた「CMDS」の無料トライアルサービスを本年6月より開始し、注目を集めております。

今回ご案内の『CeMDS』は、外川八英 助教(千葉大学大学院医学研究院)・山本洋輔 助教(千葉大学医学部附属病院)の協力の下、ダーモスコピー検査の撮影画像を所見付きで収録。さらに、収録画像と所見に基づく設問を日替わりで出題する「診断トレーニング」機能と、ダーモスコピー検査の画像についてCeMDSの会員同士で討議できる「ディスカッション」機能も備えました。

収録されている画像は、重要な部分のマーキング表示も可能です。また、病変の構造や血管の分布状況を顕在化させた画像にも変換でき、ダーモスコピー検査を学ぶ医師を多角的に支援します。

『CeMDS』は当面、無料サービスでノウハウの蓄積を進め、将来的には有料サービスの展開を目指してまいります。

《 CeMDS 無料サービスの主な内容 》

  • 診断トレーニング機能
  • チェックシートを使った学習

    チェックシートを使った学習

    収録されている症例データの中から、毎日1問ずつ出題。症例画像とその所見を参照して学ぶことができ、画像の所見該当部をマーキング表示することも可能です。日替わりの設問に答えてトレーニングを重ねることで、診断のための知見を深めることができます。また、2段階診断法に基づくチェックシートを使うことも可能です。症例画像と2段階診断チェックシートを同一画面上に表示し、画像を確認しながらチェックできます。画像解析機能を使って、設問の画像を分析することも可能です。


  • 所見付き症例データ
  • 所見付き症例データの画面例

    所見付き症例データの画面例

    外川八英 助教(千葉大学大学院医学研究院)・山本洋輔 助教(千葉大学医学部附属病院)の協力により、千葉大学医学部附属病院皮膚科で蓄積しているダーモスコピー画像に所見を付加して収録しました。悪性黒色腫・基底細胞癌・脂漏性角化症などの代表的な病変を、症例データを参照して学べます。 所見に該当する画像の重要部を、マーキング表示することも可能です。病変の構造を明瞭化した画像や、病変内の血管部を顕在化させた画像に変換し、所見とともに表示することもでき、より効果的な学習が行えます。


  • 画像解析機能
  • 血管蛍光色画像への変換例

    血管蛍光色画像への変換例

    ダーモスコピー検査で撮影した画像をアップロードすれば、田中勝 教授(東京女子医科大学 東医療センター)・佐藤俊次 院長(さとう皮膚科)と当社で共同開発した画像処理技術を用いて、病変を顕在化させた画像に変換し、病変の特徴を解りやすく学ぶことができます。 画像変換は、病変の微小変化を際立たせる「構造明瞭化画像」、肉眼では認識が困難な血管部を強調する「血管強調画像」、病理組織標本で用いられる蛍光抗体法にならった「血管蛍光色画像」の3種類から選択可能です。


  • ディスカッション機能
  • 画像編集時の画面例

    画像編集時の画面例

    ダーモスコピー検査で撮影した画像を用いて、CeMDS会員間でディスカッションが行えます。画像のポイントとなる部分に直接マーキングできる画像編集機能も備えており、円滑な討議を支援します。 ダーモスコピー検査のオリジナル画像はもちろん、画像解析機能で変換した「構造明瞭化画像」「血管強調画像」「血管蛍光色画像」を使ったディスカッションも可能です。

本サービスに関するお問い合わせ先
CeMDSお問い合わせページ

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