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患部を明瞭化した画像で学習をサポート

ダーモスコピー検査を効率的に学べる医師向けクラウドサービス

東京女子医科大学 東医療センターなどと共同開発

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2015年5月28日
2015年6月5日修正



CMDSの画面例(左側が元画像・右側が構造明瞭化した画像)
CMDSの画面例(左側が元画像・右側が構造明瞭化した画像)


カシオ計算機は、ダーモスコピー検査※1で撮影した画像から、皮膚の癌(悪性黒色腫・基底細胞癌・有棘細胞癌など)と、癌以外※2を区別するための知見などを効率的に学べる医師向けのクラウドサービスCMDS (CASIO Medical Data Support)を、田中勝 教授(東京女子医科大学 東医療センター)、佐藤俊次 院長(さとう皮膚科)と共同で開発。カシオ計算機の運営により、日本の皮膚科医・形成外科医などを対象とした無料トライアルサービスを、6月1日より開始します。

※1 皮膚の腫瘍やホクロなどの色素病変を、ダーモスコープと呼ばれる特殊な拡大鏡で観察する検査。

※2 良性のほくろ(色素性母斑)、血マメ(血腫)、癌とまぎらわしいことがある老人性のいぼ(脂漏性角化症)など。

ダーモスコピー検査は2006年の診療報酬改定以降、急速に普及が進んでおります。しかしながら、検査所見(撮影画像など)を医師が解釈するにあたり、専門書に掲載されている症例データと実際の検査画像を照らし合わせつつ行うなど、診断スキルの習得には長期間の経験が必要とされてきました。

今回ご案内の『CMDS』は、カシオのデジタル画像処理技術と、田中勝 教授・佐藤俊次 院長両氏の知見に基づいた構造明瞭変換技術・血管強調変換技術により、ダーモスコピー検査で撮影した画像を、病変の各種構造や血管の分布状況を顕在化させた画像に変換します。さらにダーモスコピー検査の「診断トレーニングフォーム」、代表的な病変を約300症例収録した「症例データーベース」(監修:田中勝 教授)も併せて提供し、ダーモスコピー検査を学ぶ医師を多角的に支援します。

当社は、今回のトライアルサービス運営でノウハウを蓄積し、皮膚科医・形成外科医・皮膚病変を診断する小児科医・内科医などを対象とした『CMDS』有料サービスの展開を目指してまいります。

《 CMDS 無料トライアルサービスの主な内容 》

  • 構造明瞭化画像の生成
  • ダーモスコピー検査で撮影した画像に最適化を図ったHDR(ハイダイナミックレンジ)変換技術を用いて、病変画像を生成するサービスです。例えば、悪性黒色腫などのメラノサイト病変であれば「かたち」を表す5つの構造(色素ネットワーク、色素小点・色素小球、色素線条、均一色素沈着、平行パターン)を明瞭化します。
  • 血管強調画像・血管蛍光色画像の生成
  • 血管強調変換技術を用いて、基底細胞癌などの病変画像に含まれる血管の分布状況を顕在化させた画像を生成するサービスです。血管を強調した画像と、血管を蛍光色で示した画像が得られます。

血管蛍光色画像の生成例(右側)
血管蛍光色画像の生成例(右側)

  • ダーモスコピー検査を効果的に学べる「診断トレーニングフォーム」
  • 代表的な病変を約300症例収録した「症例データーベース」(監修:田中勝 教授)

本サービスに関するお問い合わせ先
CMDSお問い合わせページ

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